ブラザレンが起こされた後、神の回復の働きは大部分が完全でした。その後、神の回復の働きは徐々に継続しました。ブラザレンが起こされてから、100年の回復の働きは、ほとんどが英国においてでした。

Ⅰ. 各世界におけるその他の回復

A. 信仰によって生きる

神の御前で信仰によって生きることの回復は、ジョージ・ミューラーが中心人物でした。彼は、財政の実行上の事柄における祈りに対して、人は神の答えを見ることができると証ししました。これらの兄弟たちは、信仰によって生きる原則の下で生きました。なぜなら彼らはみな神の御前で信仰によって生き、宗教組織や人の方法から自由であったからです。

B. 勝利を得る

次は勝利を得る事柄の回復です。過去100年の教会歴史の歴史上の記録や伝記において、勝利を得る事柄を強調した一連の信者たちがいました。さらに、彼らは勝利を得る生活をしました。その一人にハンナ・ホワイトホール・スミス夫人がいました。彼女は、「クリスチャンの幸いな生活の秘訣」と呼ばれる本を書きました。これはケズィック・コンベンションに影響を及ぼしました。これらの信者たちは献身の真理だけを宣べ伝えました。彼らは、霊的な経験はすべて献身に基づいていると考えました。もし人が祈り、罪に打ち勝ち、力をもって福音を宣べ伝えることができないなら、それは彼が献身していないからであると言いました。

原則的に、回復があるとき、そこには主の臨在があります。しかし時が進んでいくにつれて、霊的な水準は落ちていきます。例えば、現在わたしたちが十六世紀に回復された信仰義認の真理を宣べ伝えることはどうでしょうか?もちろん、それは必要ですが、以前のように人に触れ、引き上げることないでしょう。なぜなら時代が変わっているからです。後ほど、ジェシー・ペン・ルイス夫人が立ち上がって、信者たちがキリストと共に十字架につけられることを宣べ伝えました。それは十字架の真理です。彼女は、どのようにして十字架がわたしたちの古い人を対処したかを説明しました。

命の事柄に関して、アンドリュー・マーレー兄弟がいます。彼はペン・ルイス夫人よりも少し早く、内住するキリストを真に知っていました。この後、T・オースティン・スパークス兄弟が出てきて、復活の事柄を見ました。ペン・ルイス夫人の中心的なメッセージはキリストの十字架であり、T・オースティン・スパークスの中心的なメッセージはキリストの復活です。これらは勝利を得る路線です。

  1. 信者の幸いの秘訣(ハンナ・ホワイトホール・スミス夫人)
  2. 内住するキリスト(アンドリュー・マーレー)
  3. キリストと共に死ぬ(ジェシー・ペン・ルイス夫人)
  4. 復活のキリスト(T・オースティン・スパークス)

これが適切な順序です。

C. 福音

無視すべてきでない別の大きな回復は、福音の回復です。英国でC・H・スポルジョンは伝道の王と呼ばれ、アメリカでD・L・ムーディーは伝道の大家と呼ばれました。彼らは多くの人を救いにもたらし、彼らの福音は多くの人に影響を与えました。この二人ほど福音を拡大した人はほとんどいません。

これに続いて国外伝道が起こりました。十九世紀の終わりに国外伝道は頂点に達しました。西洋の宣教団は全世界に福音を宣べ伝えました。それはアフリカ、南アメリカ、中国、日本、インド、さらには太平洋の孤島にまで及びました。

もし信仰による義認の回復から現在までのあらゆる回復の働きのリストを作るなら、聖書におけるほとんどすべての真理が回復されていることを見いだすでしょう。しかし、まだ回復されるべきものが残されています。それがキリストのからだの一の回復、正常な教会生活の回復です。以前として、キリストのからだがないのです。神はこの地上のキリストのからだを持つために中国で回復の働きを始められました。

次の記事へ

【全10記事】教科書には載らない教会歴史

【PART1】主の回復の出発点(1世紀〜4世紀)

【PART2】教会の堕落(5世紀〜15世紀)

【PART3】マルチン・ルターと宗教改革(16世紀)

【PART4】内なる命の経験の回復(17世紀)

【PART5】モラビア兄弟団による教会生活の開始(18世紀)

【PART6】ブラザレンによる回復された教会生活(19世紀)

【PART7】英国、南米、米国における主の回復(20世紀)

【PART8】中国における主の回復の開始(20世紀)

【ダイジェスト版】教科書には載らない教会歴史

隠されてきた真の教会歴史 – 主の回復とは?-

参考資料

・召会と地方召会の歴史 ウィットネス・リー著

・召会の行程 ウィットネス・リー著

・ウィットネス・リー全集 1981年第二巻(上)「主の回復の歴史と啓示 第一巻」

・「回復訳聖書 フットノート」ウィットネス・リー著
出版元:日本福音書房

※ 本記事で引用している聖句に関して、明記していなければすべて回復訳2015からの引用です。
「オンライン聖書 回復訳」